西川口駅徒歩5分。土曜日も昼12時半まで診療。目のことなら埼玉県川口市の藤田眼科医院にご相談下さい。

白内障手術  -Cataract- 


白内障とは水晶体(カメラのレンズに相当)が混濁して網膜(カメラのフィルムに相当)に光が届かなくなっていく病気です。初期にはわずかな“かすみ”を自覚するだけですが、進行するにつれて視力が低下し、著しく進行すれば、目の前に出された指の数がわからなくなってしまいます。最も進行した状態では光の点滅しか分からなくなります。
原因としては加齢が最も多く、次に多いのが糖尿病です。他には外傷や薬剤、放射線によるものなどがあります。

治療

初期には点眼や内服薬で進行を防止しますが、進行した場合は手術を受けなければなりません。手術時期はその人により必要とする視力が違う為、一概には言えませんが、本人が不自由を感じた時となります。
例えば、タクシーやトラックの運転手さんや設計技師さんでは高い視力が必要となるため、早期の手術が必要となります。
90歳を過ぎたお年寄りで、テレビが見られ、食事が出来、身の回りの世話をしてくれる家族がいる方は、視力がかなり低下しても手術は必要ないでしょう。
つまり、職業や趣味により手術時期は変わってきます。

手術

原則、日帰り手術となりますが、様々な原因で通院が困難な場合は、当院で手術後、近隣の病院に入院し、往診する事となります。
現役世代で平日に仕事を休めない方の為に、土曜日にも手術を施行しています。

手術の概要

①水晶体は水晶体嚢という袋に覆われています。水晶体嚢の前面の中心部を除去します。
②水晶体の内容を超音波で削り取ります。
③残った水晶体嚢内に人口レンズ(水晶体)を挿入します。

手術後の流れ

  1. 手術2日前より感染予防の為に抗生剤を点眼し、まぶたに軟膏を塗っていただきます。

  2. 手術当日は手術2時間前より散瞳剤を30分毎に点眼していただきます。

  3. 食事は2時間前に済ませてください。

  4. 手術室に入室後、洗眼、消毒、麻酔を行います。麻酔は点眼で行い、通常痛みはありませんが、痛みが有る方には注射の麻酔を追加します。
    手術時間は10~15分程度で、ほとんどの人は痛みを訴えません。
    手術後1時間程回復室で休んでいただき帰宅となります。

手術後の予定

  1. 手術後は当日を含めて4日間、入浴、洗髪、洗眼は出来ません。またこの期間は眼帯をしていただきます。

  2. 手術翌日に受診していただき、点眼、内服が始まります。

  3. 手術4日後に受診していただき、眼帯を外し、肩から下のシャワーが可能となります。

  4. 手術後7日目に再診していただき、入浴可となります。
    以降は1週間以上間隔をあけて受診していただくことなります。
    例えば土曜日に手術した方は翌日曜日、水曜日、土曜日の受診となり、以降間隔は開いていきますが、土曜日の受診となります。
    炎症が強く出る等の場合は受診回数が増えることもあります。術後の合併症で最も重篤なのは感染症です。点眼、内服、入浴等は厳守してください。
    人口水晶体は通常一生入れ替える必要はありません。また人口水晶体の度数を調整することにより、近方が良く見えるようにしたり、遠方が良く見えるようにしたりできますが、その人の生活スタイル、趣味、職業により適切なものを選びます。